転職理由が自分にある人は成功しやすい
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あなたが転職する理由
転職する理由は人それぞれです。
「仕事に自信がついたからもっと広い世界で活躍したい」
「自身で描いたキャリアプランの次のステップに進みたい」
「得意分野にプラスして新しい技能も身につけ、環境の違う場所で働きたい」
と、次のステージに進む人もいれば、
「人間関係に悩んでいる・上司のハラスメントにうんざり」
「休みが少ない・残業が多過ぎる」
「評価や給与が低い」
「新しいことにチャレンジさせてもらえない」
と、現在の職場に不満がある人もいます。
職場を変える理由は大きく「現在の職場ではできないことがある」か、または「職場が嫌だから離れたい」という理由のどちらかです。
後者の職場から離れたい人は、自分以外の要素、例えば環境や人間関係のせいで自分が輝けないと「思い込んでいる」人です。転職での応募書類の転職理由にも、転職前の職場のせいで転職を余儀なくされたように記載したり、面接の場で発言する人もいます。
基本的に、こういった内容はどの企業の採用担当者にも良い印象を与えず、仕事ができない言い訳をしていることにしかなりません。
どのような企業にも人間関係において課題があり、評価に納得できないこともあります。
休みが少ない、残業が多いという場合も、多い少ないの判断がつきにくい内容です。個人の生産性が低いため残業や休日出勤が増えた可能性があり、仕事の絶対量が多い場合は多少の残業もやむをえません。たとえ前職の会社が法律違反をしてあなたを残業させていたとしても、応募した会社には関係のないことであり、採用担当者は全職場のそんなことが知りたいわけではありません。
前回の職場に不満があって転職する人は、このような記載、発言をする人が多くなりがちです。と言うのは、本人にとっては職場の責任でやむを得ず転職するからです。
このような人は、転職活動がうまくいきません。仕事の評価が低いのであれば、もう一歩目立つ良い仕事をすれば良かったはずです。残業が多いのであれば、無駄な仕事を省き効率アップする方法を提案すればよいのです。人間関係が悪いのであれば話し合いで解決できたかもしれません。
応募先の採用担当者は、課題に対してあなたはどのように解決できるのかを知りたいのですが、あなたが不満を伝えていては、課題を解決できない人、そういった努力をしてこなかった人ということになり、転職活動において良い評価を得られません。
企業ではどんな環境でも努力し続ける人が求められる
鈴木さん(仮名:30代男性)は輸入雑貨店の主任をしていました。商品知識も豊富で接客も申し分なく、お客様からも高い評価を得ていました。ところが休日が極端に少なく、週に1日休めない状態でした。今は若いため体力もありますが、将来のことを考えて他の企業の営業職に転職しました。現在は前職より給与が上がり、休日もしっかり取れています。
鈴木さんの転職理由は一見、前職の否定のように見えますが、会社により貢献するために安心して長く働ける仕事に就きたかった…という積極的な希望です。また、鈴木さんは前職でも高評価を得ており、人間関係も良好に保つ努力をしていました。そういった仕事に対する前向きな姿勢があるため、応募書類や面接でも実績や経験をしっかりと伝えることができました。退職理由もネガティブなもの以上にく、会社に貢献したい、新しいことにチャレンジしたいというポジティブな姿勢が強調されました。
どんな環境でもベストを尽くし努力をし続けている人は、どのような会社に転職しても活躍することが出来ます。他に責任を押し付ける人は、どのような会社に転職しても同じ理由で退職することになるでしょう。
嘘の転職理由はバレています
転職の理由は人それぞれで、本当にやむを得ない理由で転職する人もいます。例えば両親の介護のためにUターン転職をする人や、務めていた企業の倒産など、自分の責任とは言えない理由はたくさんあります。前職で努力してきた人は、新しい人生へポジティブな姿勢で転職に臨むことができ、採用担当者にとっては転職理由も納得できるものです。
前職でも受け身で仕事をし、努力してこなかった人は、転職理由に会社の将来性、福利厚生、社風、労働時間、福利厚生を評価して、ここが良かったから応募しました…と会社を評価した発言をしがちです。前職に不満があり、データ上でそれと比べて良さそうだから…とついつい本音がバレる応募理由を挙げていることに気付いていませんが、企業には「前職に不満があった」ことがバレています。
大切なのはあなたの姿勢や努力してきたことです。採用担当者は会社についてどう思っているかを知りたいのではなく、あなたの努力や目標を評価します。
現在の職場への不満により転職を考えている人は、転職活動の前に今一度、現在の会社で出来ること、課題に対してどう解決すれば良いかを考えてみて下さい。そういった課題は新し会社でも起こり得ることです。他者のせいにせず、現在の職場の不満を自分が行動することで改善しようとすることも、経験値のひとつです。