2-1)履歴書の書き方〜書式の選び方・事前準備
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履歴書書式の選び方
30代40代には見開きa3サイズを二つ折りした、片面a4タイプの履歴書用紙がおすすめです。企業が使用する用紙は国際企画のa版に統一されていることもあり、採用する企業もa3サイズの二つ折りがファイリングしやすいタイプです。
30代40代の場合、職歴と志望動機の枠が広いレイアウトのものを選ぶ方がよいでしょう。20代よりも職歴が多いため行数のあるしっかりとした文章が書き込めます。
志望動機の欄も自分からアピール出来る大切なスペースとなり、企業の採用担当者が重視する内容でもありますから、見やすく記載できるよう広い方が望ましいです。
履歴書の種類
履歴書も多様化されており、「転職者向け」「中高年向け」というものや、「自分を売り込む履歴書」なども販売されています。
中高年向きの履歴書では、学歴欄と職歴欄が別々の場合は職歴欄が少ない場合があります。
また退職理由を記載する欄があるものや、職務経歴書とセットになっているものもあります。(職務経歴書は自分の強みを伝えられるレイアウトで自作する方がメリットが多いため、市販のものは必要ありませんが、レイアウトの参考にするために購入する人もいます。)
限られたスペースで最大の効果を出すために、無駄な枠のあるものは選ばないようにしましょう。
新卒学生用の書式
得意な学科、趣味、スポーツの欄が大きいものや、保護者の欄があるもの、学歴・職歴の行が少ない履歴書は、学生や20代前半の人が使う用紙ですので、20代後半以上の人は使わないようにしましょう。
30歳以上の人はこの履歴書
基本の履歴書のイメージです。
学歴と職歴の枠がひとつにまとまっている場合は行数が多い方が職務経歴や経験を具体的に記載できるメリットがあります。
また志望動機欄も大きい方が、たくさんある企業や仕事の中からここを選んだ「思い」や「希望」を強く伝えることができ、自己PRも記載できます。
パソコンでオリジナルレイアウトで作成する場合も、下記を基本として、見やすく作成するようにしましょう。あまり奇抜なものは、職務経歴や志望動機欄を見てもらえないので、読み手の配慮を忘れないようにして下さい。
履歴書は企業のニーズに沿った内容を書く
人材を募集している企業は、履歴書で「応募者についての事実」「応募者の考え方や性格」を知りたいと思っています。「応募者についての事実」は名前、住所、学歴、実績、経験欄で、「応募者の考え方や性格」は志望動機、本人希望欄、自己PR欄で伝えることになります。
内容と文章の言い方、伝え方などでその人をイメージされますので、誠実さや意欲を感じられる表現、そして前向きな姿勢が感じられる言葉遣いをすることが重要です。
20代の場合は応募する会社の仕事に意欲的であること、勤勉な姿勢を感じられる人が好まれますが、30代40代の場合はやる気だけでは採用されません。
経験や実績を記載する際も、企業のニーズを捉え、自分がニーズに合致する人物であることを伝える必要があります。
企業は目的を持って人材を募集しています。募集する人材には必要とする条件があり、それを満たしている人かどうかを判断されます。従って、応募する企業が必要としている条件を、あなたが満たしていることを記載しなければ伝わりません。
それにはまず企業の求人情報やホームページなど、さまざまな情報から企業のニーズを捉える能力も必要です。
簡単ではありませんが、企業が募集する技術や経験とかけ離れたものであれば、どれだけ多くの知識や意欲をアピールしても、採用担当者の心には響きません。
例えば企業が応募条件に必須と記載している経験や実績について記載することはもちろん、取得している資格の内、応募する企業と特に関係しているものは最初に記載したり、アピールすることも大切です。
企業が求めていることと自身の希望が合います、という流れで志望の理由を記載することでも、ニーズを満たしていることが判断しやすい文章となります。