ハローワークでの転職のメリット・デメリット〜求人情報の探し方2
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ハローワークでの転職
ハローワークは、厚生労働省設置法第23条に基づき設置される公共職業安定所です。全ての人が無料で利用でき、在職中でも閲覧や利用が可能です。企業も無料で求人情報を出すことが出来るため、大変多くの求人情報が集まっています。
20年ほど前までは、日本では一度就職した会社で生涯働く人が多かったため、ハローワーク(公共職業安定所)を利用する人はそれほど多くはありませんでした。最近では、日本でも生活スタイルに合わせて転職する人や、高齢者、女性の数、そして大学時代に就職を決めなかった人た達の利用も増えて、混雑していて使いにくいという声も上がっています。
それでも全ての転職者にとって、ハローワークを活用することはメリットが高いと言えます。企業はハローワークに中高年の方が集まることを知っているため、若い世代だけではなく中高年向きの求人票を出す企業も多数あります。また、企業にとっては無料でさまざまな職種の人材を集められるメリットがあります。
ハローワークはインターネットでも求人票を公開しており、情報を集めるだけの間は足を運ぶ必要がありません。もし足を運ぶ場合は、午前中であれば比較的空いています。ただし、新着情報が公開されるのは午後の方が多いようです。
ハローワークは地域密着の求人情報が多いことから、地元で働きたい人や、あまり知られていない仕事の情報が公開されることもあります。
地域密着とはいえ、全国どこのハローワークでも職業紹介は受けられます。
一方で、ハローワークはブラック企業の求人情報しかないと揶揄されることがあります。記載されている情報と実際の話が違う…ということです。
ところが、これはハローワークだけに限った話ではなく、自身で情報をしっかりと読み、面接や担当官へ確認することが重要であることに変わりはありません。
ハローワークを利用していると、小規模であったり、少人数の企業が多いことに気付くと思います。小規模な事業所ほどお金をかけられないという理由で、ハローワークに求人を出すことが多く、一般的には、民間の転職サイトで提示されているよりも、低い給与の企業が多いです。
これらはデメリットと捉えるよりも、採用幅と言えます。
人材紹介会社サイトでは、企業もお金を払っていることから、スキルや経験などにおいて、それなりに高いレベルに人が要求されます。
また、ハローワークから入社して努力し、企業に貢献した結果、昇進することで給与が上がるかもしれません。キャリアプランで計画したように、絶対譲れない範囲でないのなら、ハローワークの求人情報を十分に活用して、納得のいく転職も可能であることを覚えておいて下さい。
ハローワークを利用するポイント
■ 情報収集はネットで、質問がある時には早めに足を運んで担当官の方に遠慮なく質問しましょう。
■ 相談担当官との相性の良し悪しに不満を持つ人もいますが、民間企業が運営する人材紹介会社(転職サイト)の担当者も相性の有無があるのは同じです。担当官が気に入らない時は改めて出直すこともでき、逆に相性が合う方であれば、指名することも出来ます。
■ 最新情報は午後に公開されることが多いですが、空いているのは午前中です。求人条件が厳しいほど、出てくる求人件数は少ないため、検査条件は幅を持たせて入力しましょう。