30代、40代の転職・就職|事前準備
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応募書類作成の前に
ここでは30代、40代の転職・就職に必要な書類の書き方や心得を記載しています。
はやく転職したいと焦っている場合は今すぐにでも書類を仕上げて応募したいところですが、特に30代40代の人の場合、書類に記載するノウハウを知っているのと知っていないのとでは採用結果に大きな差が出てしまいます。また、転職活動が空回りに終わる人は、自己分析が浅い人が多いものです。
出来る限り事前準備をしっかりと行い、転職する(就職する)ということの意味を見直しましょう。
30代、40代の転職・就職「履歴書・職務経歴書」を書く前の事前準備
履歴書や職務経歴書を書き始める前に、まずはこれまでの仕事の実績や経験をおさらいします。落ち着いて過去の功績を思い出してから履歴書や職務経歴書を完成させる方が、その人の能力や実績、ステイタスも高く見えます。転職や就職では、初めてあなたのことを知る人に、自分が必要とされる人材と思われる必要があり、第一印象で高い評価を得ることが重要となります。30代40代のみなさんは20代には無い実績をアピールできる有利さを活かしましょう。必ず事前に自己分析を行ってください。
履歴書の書き方
履歴書はあなたの人物像や経歴を端的に伝える書類です。30代、40代の場合は、多様な履歴書のフォーマットの選び方ひとつで、自己アピールを失敗することもあります。また、応募者が多い企業では、履歴書で採用担当者の心を掴めなかった場合、職務経歴書に目を通してもらえないこともあります。
多様なフォーマットの内どのような履歴書を選び、どういったポイントを押さえて記載するのか、ひとつずつ丁寧に説明しています。限られたスペースの中で要点を抑えて記載するコツを紹介します。
職務経歴書の書き方
職務経歴書は応募書類の中で最も重要な書類です。面接に進めるかどうかもこの職務経歴書で決まると言ってもよいでしょう。応募する企業や仕事内容にマッチしたあなたの経験をしっかりと記載し、採用担当者が合ってみたいと思う書類に仕上げる必要があります。実績や経験、資格が同じでも、読ませたいところを採用担当者に読み飛ばされてしまっては伝わりません。採用側が読みやすく、アピールしたいところを強調できる書き方をし、合ってみたいと思われる経歴の書き方を紹介しています。
添え状の書き方
添え状は、採用担当者の目に留まる最初の書類です。30代、40代であれば、ビジネスマナーとして簡単なご挨拶分を記載しておきましょう。また、採用担当者が取り扱い安い送付の仕方も、マナーだけではなく仕事の出来る出来ないの評価につながることがあります。気を抜かず丁寧に仕上げて下さい。
全ての書類を通して注意すること
悪い印象を与える言葉、人間性が疑われる文章は記載しない
履歴書、職務経歴書、添状は時間をかけて記載し、やり直しも可能ですが、それでも未だに採用担当者に不快な印象を与える文章を書く人がいます。どんなことも正直に記載すれば良いというものではなく、ビジネスの上でのマナーを守ることが大切です。
どんな内容を避けるべきか、その例を記載します。
- やりたくない仕事、嫌だった仕事を強調する
- 現在、以前働いていた企業、応募企業のライバル会社の悪口やトラブルについて書く
- 生活が苦しい、運が悪いなどと言った、自分の都合やマイナス思考を強調する言葉
- とにかく早く決めたい、働けるならどこでも良い、という印象を与える志望動機
- 実績、成果、意欲、仕事や勉強への姿勢など、自己の技能を売り込む記載がない
- 家族の経歴や習い事など、自分の仕事の実績以外のことをアピールする
- 自分はできない人間だから御社を選んだ…というような、応募企業を軽んじた記述がされている
また、「誠にご迷惑かと存じますが」という言葉も使わない方が良いでしょう。迷惑だと思うならやめてほしいと思われかねません。「誠に恐縮ではございますが」というような言葉に変えて記載しましょう。
履歴書・職務経歴書〜面接までの流れ
- 1)応募書類作成の前準備
- 2)履歴書・職務経歴書作成
- 3)応募
- 4)面接
「30〜40代の応募資料の書き方」では、上記のような一般的な採用の流れで転職活動を進める方に、自己分析の方法や履歴書や職務経歴書の書き方など、企業に選ばれるための書類の作成方法をお伝えしています。
人脈やコネによって転職する人であれば、履歴書や職務経歴書は形式的なものを整えることで選考をパスすることも出来ますが、多くの人が一般枠から応募することになり、各種書類は面接へ進めるか否かの重要事項となります。好印象を与え、企業に必要とされるよう、自身のスキルや経験、そして専門性をしっかりと分析して書き込みましょう。手を抜くことなく順序立てて進めることが、隙のない履歴書や職務経歴書作成の重要な道筋となります。
30歳を超えてから転職に成功した人とうまくいかない人
転職に成功する人は「しなければならないことをした」人達です。残念ながら、「しなければならないことをすれば必ず合格する」とは言えませんが、少なくとも、成功する人は事前の準備を怠けずに、しっかりと行っていた人です。目指すもの、転職の目的、転職希望者のスキルや現状により、「しなければならないこと」は様々ですが、転職に必要なことをほぼ完結することが合格に必要な最低限の行動です。
企業から見た場合、応募者は今後ずっと一緒に仕事を行う人になります。その視点から、「スキル」だけではなく「魅力的」な人を採用したいはずです。企業と言っても運営するのは「人」ですので、人から見た魅力が大切です。特に「人や仕事に対する誠実さ」「爽やかさ(笑顔)」「清潔感」「しっかりとした話し方」「困難に立ち向かえるポジティブ志向」は重要です。
企業の採用ポイントはそれぞれの企業によって違いますが、「当たり前のことが出来る人」ではなく、「当たり前のことが出来る人」を前提として「何が出来る人か」の中にあります。面接で「笑顔が取り柄です」「真面目が長所」を主張しても、まず効果はありません。
企業に採用ポイントをアピールするには、自身の履歴書や職務経歴書を見てもらうことから始まります。企業によっては一次選考を書類選考のみとし、面接までたどり着けないこともあります。そのようなことにならないよう、履歴書や職務経歴書に、自身の魅力や強みを盛り込んでおかなくてはいけません。そう思うと、経歴書類の内容が、いかに大切かが分かると思います。
最初に挙げた「しなければならないこと」のひとつは皆さんの経歴やスキル、仕事に対する前向きな気持ちや姿勢をしっかりと伝えるため、経歴書を丁寧に仕上げることです。 そこで、自身の魅力や強みを不足なく伝えるために、直ちに経歴書を作成するのではなく、書類記載の前準備を行います。皆さんの強みを引き出し、整理して、希望する企業のニーズに合うように書類を作成するには面倒でも必要な作業なのです。しっかりと自分のスキルや強みを伝えられたら、企業にとって「仕事を任せられる人」という評価を得ることが出来るでしょう。