求人情報の経験不問はどこまで信用できる?
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経験不問は20代までが基本です
企業の社員募集要項に「経験不問」と記載があることがありますが、実際に経験がない人が採用される可能性はあるのでしょうか?
基本的には、経験不問は20代(29歳)までであれば採用される可能性が十分にあります。20代の人の場合誰でも複数の仕事の経験自体が少ないため、仕事の方向性を変更する場合は未経験となる仕事の方が多く、今後の努力次第ということでチャンスを与えられる傾向にあります。
ただし20代であっても、採用される方はこれまでの仕事をしっかりとこなして来た人、経験はないけれどその分野の資格を取得している人、また勉強している人が多いです。
30代以上の場合は、経験不問の場合は採用される可能性は低くなります。30代前半であれば可能性はありますが、10年以上他の分野で働いてきた方が新しい分野で仕事をスタートするのであれば、関連資格や研修、これまでの仕事をどのように新しい仕事で活かせるのかをしっかり伝えることが重要です。また、なぜこの分野でなければならないのかにも答えられる必要があります。
現実的に20代の若い世代が採用される可能性が高くなるのは、30代を超えてから一生懸命に、また謙虚に勉強する人が少ないという実績によるところもあります。20代のバイタリティを持って資格取得や研修受講をする人が少ないことや、20代の新入社員と同列で扱われることを嫌う人もいるでしょう。
企業も若い世代の方が指導しやすいことから、経験不問は20代にきて欲しいというメッセージとも取れます。
新規産業への参入による採用であれば30代以上も歓迎されます
時代が変わると需要のある産業も変化します。
例えば現在であれば、20年前にはほとんどなかったIT産業、介護などの福祉産業、薬業界の登録販売者など、新しい産業や資格を導入した分野で人が不足しています。そういった分野においては経験不問の方の方が多く、人材も多く必要となることから、今後少なくなっていくであろう産業から、人が流入することは当然と言えます。
今とは違う新規分野で活躍したい方は、ハローワークや転職サイトで業種にこだわらずに多くの求人情報を閲覧し、どういった分野に人不足の傾向があるかを調べてみましょう。
今未経験で入社しても、数年後にはプロとして活躍し、これまでの仕事と融合した新しいアイデアで事業を広げ、さまざまなスキルが発揮できます。