2-5)履歴書の志望動機の書き方
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志望動機の書き方
志望動機とは、その企業・業務に応募したいと思う理由のことです。あなたにとって何かしらの魅力があるからその企業に応募したいと思われているはずです。
最初に、履歴書を提出する企業、つまりこれから応募する企業の魅力を出来るだけたくさん書き出して下さい。
みなさん(誰でも)が思う魅力もあれば、あなたにしか見出せない魅力もあります。自分だけが書ける企業や事業の魅力を記載しつつ、志望動機を書き出すことで、採用担当者の心を引いて下さい。
自分にしか書けない志望動機の見つけ方
1、前回の職場の退職理由から見つける
自分だけの志望動機は前回の仕事を退職した理由から見つけることも出来ます。
応募したいと思った企業は、「前回の職場では達成出来なかったことを実現できる会社」であると期待しているからだと思います。
「このような目標に向かって、これまではこのように頑張ってきたけれど、ここが限界となり、応募する会社ではこの部分への期待感から達成できると思った」
このように考えると、これまでの自分だけの経験と応募する企業の魅力を語ることが出来ます。
また、30代以上の場合、目標を持たずに仕事をしてきた人は論外とされても仕方ありません。常に目標を持って仕事をしていること、達成するためにどのように努力している人か、ということも伝えることが出来ます。
2、キャリアプランから見つける
事前準備で行ったキャリアプラン作成資料を確認します。
自己分析ワークシート見ながら、次の質問の答えを記載して下さい。具体的に文章で詳しく記載して下さい。
【1】応募先企業でやりたいことは何ですか?
【2】応募先企業があなたに求めていることは何ですか?
【3】入社してできることはどんなことですか?
この3つの交わるところ(共通点)こそが応募する企業と、あなたをつなぐ「絆」となり、双方が与え合える共通のメリットとなります。
【1】は先の1、で記載した内容です。
【2】については、企業のニーズを読み取ります。
企業のニーズを読み取った上で、【3】自分はどのようにニーズに対応できるのか、何ができるのかを書き出します。
志望動機はキャリアプランと矛盾しないことが大切
この書き出しを行なっていると、応募する会社に入社してキャリアプランを実現することが可能かどうかが見えてきます。
企業への入社はキャリアプラン実現のステップのひとつです。このステップの方向が合っているのかを見直す機会にもなります。
実際は働いてみないと分からないことも多いと思います。事実、時代に合わせて進化する仕事や業務は、将来的に思っていたものと違った変化をすることもあります。
それでもキャリアプランの作成は人生において長期的な展望に立つことが出来ます。将来を見据えた転職活動は、目先の利益にとらわれてしまう迷いやブレを正してくれるため、常に立ち位置を確認し、自身の希望との整合性を取り続けることに役立ちます。
志望動機をまとめるコツ
先にまとめた企業の魅力、自身の目標達成が叶えられそうな企業や仕事の特徴、キャリアプランに対応したニーズがあること、自分なら企業の期待に応えられるところをまとめて、文章にしてみましょう。
すると、履歴書の枠から大きくはみ出してしまう文字数になることがあります。
その場合は、企業のニーズに応えられることと自身のキャリアプランに合っていること、重要な言葉を優先的に記載し、文字数を読みやすくスリム化して、ポイントが伝わりやすい文章となるようにまとめましょう。

・やりたいこと:これまでの経験から応募先企業で達成したい新しい目標
・できること:経験から身について専門性、即戦力性
・企業のニーズ:応募要項から読み取れる「採用側が期待すること」
営業職への志望動機例
企業のニーズ | → 情報収集を怠らず、企画力と行動力を備えた人 → コミュニケーション力がある人 → 営業職経験者優遇 → 応募企業の職種(例:事務機器、旅行、雑貨、システム等)に関心があり、興味を持って知識を得ている人 |
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自分ができること | → 応募企業の職種に興味があり、ある程度の知識がある → 心身ともに健康でチャレンジ精神がある → これまでの仕事経験より、お客様の気持ちに寄り添った対応ができる(押す、引くのタイミングを心得ており、無理強いしない) → 気持ちの切り替えが早い |
やりたいこと | → 直接お客様と話してお客様のニーズをつかみたい → 評価される企業でスキルアップしたい |
不安・力不足なこと | → 営業の経験がほとんどないため、アポイントの取り方に不安がある → 応募企業の商品数が多いため全ての商品の詳細については説明できない → 「未経験者可」との記載があるが、29歳までの人材を希望している可能性があるため、書類審査で落とされてしまう可能性がある |
志望動機記載のポイント
早期退職優遇制度をきっかけに退職を決意しました。
↓
「優遇」されることが退職のきっかけになる…というイメージはよくないため「早期退職制度」でよい
営業職の経験はほとんどありませんが、
↓
経験不足を主張するよりも、これまでやってきたことを記載する。
チャレンジ精神は誰にも負けず、体力にも自信があり…
まじめに取り組んできました。
↓
やりたい勢いばかり強調するよりも、何ができるかをアピールする。
まじめに取り組むのは当たり前なので、アピールにならない。
これまで培った経験と知識を活かしたい。
↓
内容が曖昧なので、具体的に記載する。
例)「決算業務の効率化と就業諸規定の改善経験を活かし…」
不動産業界、建築業界で●●、●●、●●、●●、●●、●●、●●の経験を積み、●●、●●、●●、●●、●●についての提案では高い評価をいただきました。
↓
具体例が細かすぎるので、まとめる。
例)「お客様へのアフターフォローを行い、特に●●を大切にしてきました。」
例)「営業部をサポートするための提案や効率の良い文章管理に関する提案では高い評価をいただきました。」
新たなキャリアに挑戦したいと思います。
↓
新しいキャリア、やる気アピールは20代の応募者と同じレベルになります。
これまでこういったことを行ってきたので、今後は御社のこの分野に活かしたい…と、事故の経験が応募する企業にどのように役立てられるかを記載する。
その他のアピール材料
・営業職の場合は人脈が重要。人脈が多く、活かせる場合は記載。
・言葉遣いが丁寧であること、上品であることも強み。