謙遜?自慢・うぬぼれ?転職に必要な自己PRのバランス
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自己PRは応募する企業のニーズに応える形で記載する
日本の文化が影響しているのか、日本人は謙虚さを美徳とする人が多いです。謙遜の文化は場を和ませ、人と人とのお付き合いをする処世術としては、良い習慣でもあります。
ところが、転職の場で自己PRを履歴書に記載したり、面接にて自己PRをするときは、謙遜していては採用のチャンスを逃します。また、自己PRは自分を売り込む営業力の視点でも評価の対象になりますので、あなたのスキルや経験を適切に、また誇れるところも忘れずに伝えるようにして下さい。
ただし、気をつけなくてはいけない点もあります。時折見かける自己PRで、自慢や自惚れの強い印象を与えてしまう人がいます。
企業は偉そうな人や、自分を勘違いしている人は採用しません。現在の会社の輪を乱すだけではなく、企業の売上を上げる具体的な案や工夫も無い人と判断されます。また、実績が分からなず、横柄な態度だけの人の入社により、現在の顧客が離れかねません。
謙虚過ぎる控えめな自己PRは魅力が伝わらず、自慢話ばかりの人は客観的観察力を疑われます。応募する企業のどういったニーズに応えられるのかに答えるように、客観的なデータを交えて自己PRを行うことが大切です。
自己PR悪い例 〜自慢話と根拠の無い自信
「私は大手の〇〇企業〇〇部に勤めた経験があり、御社の営業部より規模が大きく、〇〇人もの人をまとめてきたので、御社の〇〇部でも適切に部下を管理し、指揮統率する自信があります。新しいチラシを作成し、部下に効率よく新規顧客へ売り込むようにと指導して、〇〇年から1年間で〇〇件の新規獲得に成功しました。本部より売り上げが上がったことに対する表彰状を頂いた実績があります。」
→ 以前の会社(企業)の功績、看板自慢は要らない。
部下は命令するものだと思っている。
部下に具体的な提案ができない。新規顧客の獲得は誰のおかげ?売り上げではなく表彰状が実績?
自己PR良い例 〜自分の技能が企業にどのように貢献できるかを伝えている
「私は〇〇に役立つ商品を月に〇〇個〇〇件のクライアントに販売する部署で、〇〇人の管理を行なっておりました。取り扱い商品のメリットを広告に打ち出し切れていなかった点を改善して、部下に効率の良い新規顧客への売り込み方法を提案し、チームとして1年間で〇〇件の新規取引を開拓し、全体で〇〇%アップの売上を達成しました。
御社の商品においてもこれまでにない切り口で、商品を利用するメリットや魅力をクライアントにアピールする方法を考えていきたいと思います。」
→ 自分の働きと工夫がよく分かり、自己の実績が具体的かつ客観的。
部下を仲間として尊重している。
希望する会社の商品の情報をしっかり学んできた。
既に売り上げを上げる可能性のある計画を持っている。