4-7)派遣社員が正社員応募する際の職務経歴書・プラスαが鍵
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派遣社員から社員になる場合でも、基本的な記載ポイント、応募する職種に関連した経験や強みをアピールする点は同じです。ただし、派遣社員の職務経験は、これまで正社員として役職を持っていたり、幅広く経験を積んできた人より職務が限定されていることが多いため、採用担当者には責任感が不安材料となります。
専門職「医療、福祉、技術系など」であれば技能の専門性や即戦力を活かして採用されることがあるため、派遣で働いてきたことがマイナス要因となることは少ないですが、一般的な仕事の場合は、プラスαでどのような売りをアピールするかが重要です。
30代、40代の人で、派遣期間が長く正社員としての経歴が短い場合は、同年代の人と比べるとマネジメント経験が不足していることが多いため、35歳以上の応募者の場合は、企業が必要とする管理能力の点で採用が厳しくなる傾向にあります。
30歳以上の人には、専門性や管理能力が期待されるため、派遣社員から正社員への転職は、派遣に期待されている以上の働きをした実績をまとめて、具体的に記載します。 言われたことだけの仕事をこなしてきたのではなく、派遣先企業であっても自ら考え貢献した経験です。主体的に行った改善や成果、成功、指導経験なども含みます。
専門性があり、その分野のスペシャリストとして業務をこなせるからこそ派遣社員となっていたはずで、専門性と即戦力性を備えていることは十分にアピールできます。 そこで、プラスするエッセンスがポイントとなり、管理能力や主体的に考えて実行できることを示すことが重要です。
派遣社員の強みは、様々な企業で業務を行ってきた経験があり、適応力の高さです。どこの企業でもすぐに適応してきたこと、メンバーが変わっても協調性を持って業務を行なってきたことも記載するようにします。
派遣先経験の名前は全ての企業を記載するのではなく、応募先と同じ業種、業界を優先的に記載しましょう。
派遣から正社員への転職は志望動機も重要
派遣社員から正社員への転職は、志望動機も重要です。
本音、例えば待遇の良い安定した生活をしたいと記載することが悪いことではありませんが、それだけでは、企業にとってあなたを採用する理由にはなりません。
「派遣では責任ある立場で能力を発揮できないため、社員として自分の技能を活かしたい」
「限定的な業務だけではなく、大局的な観点で業務向上に貢献したい」
というように、正社員を目指す理由が会社により貢献するためであることをしっかりと記載しましょう。
職務経歴書の種類は経験に応じて選ぶようにしましょう。特定の分野でステップアップしてきて、応募先も同じ分野である場合は、編年体式が適しています。
複数の分野を経験してきた場合は、キャリア式を選んで、応募する業務と同じ職種、業界の経験を優先的に記載しましょう。
応募職種に関係した資格の取得や研修受講経験、今後の方向性を意識した資格や講習なども、スキルアップを目指す意欲の証明ともなり、高い評価につながります。
積極的にアピールしましょう。