4-3)転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方
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転職回数が多い場合の職務経歴書
現在は、生涯にわたり、ひとつの会社だけに勤めて職業人生を終わる人は稀です。企業では事業の見直しによる人員削減、時代に合わせた事業方針の変更による人材の組み替えが行われるようになっているからです。一方個人も、職業や生活に対する意識が変わり、キャリアアップして自分を高めていくこと、給与を上げていくことが当たり前という認識が広がっています。
そのため、30代40代の人が過去に1回2回の転職をしていることが問題になることはありません。転職回数が不安材料となるのは、直近に短期間で繰り返し転職しているケースです。採用する企業はじっくりと腰を据えて仕事が出来る人を採用したいため、一企業に定着できない人の採用を避ける傾向にあります。
会社都合の退職が多い人
会社都合の退職が多い人は、常にリストラの対象となっているのではないかと印象付いてしまいます。能力不足や入社後の勉強不足を疑われてしまうため、能力があることや、今後の学ぶ姿勢、企業への貢献を十分に伝える必要があります。
一貫性のあるキャリアを示すことで、その分野のプロとして印象付けることがあります。経験した職種が多数ある場合は共通点を見つけて、キャリアを記載する際の柱としましょう。
自己都合の退職が多い人
自己都合の退職が多い場合は、人柄に問題があったり、人間関係を良好に保つことが難しい人ではないか、という印象を持たれることがあります。技術や能力が高くても人間関係をうまく保てない場合は、会社全体の雰囲気を悪くしてしまうなど、バランスを崩してしまいます。また、以前の仕事のやり方にこだわって、新しい会社でのやり方に馴染もうとしない人も、協調性がなく、会社を退職せざるを得ない人と思われてしまいます。。
応募する企業には、仕事に対して柔軟に対応できること、他者を尊重できること、性格の長所などもしっかりと伝えるようにしましょう。
転職回数が多い人はキャリアの一貫性と適応力の高さを丁寧に記載する
転職回数が多い人の職務経歴書はキャリア式が適しています。同じ職種でキャリアアップしてきた人には編年体式が向いているとお伝えしましたが、編年体式の場合は、退職する都度退職理由を記載することになります。転職回数が多い場合は、短期間で何度もキャリアアップを退職理由にするのは、不自然で説得力に欠けます。
そこで、キャリア式にして転職回数が多いことの強み、例えばさまざまな環境を経験してきたこと、さまざまな分野の職責を全うしたこと、臨機応変に対応出来ることをアピールしましょう。多くの職場の経験は貴重で、適応力の高さや専門性の高さ、即戦力性を伝えられる材料となります。この強みと、人柄に問題が無いこと、キャリアの一貫性を最大に生かして応募分野に関連する専門分野を中心に記述していきましょう。