2-7)履歴書の退職理由の書き方
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履歴書に記載する退職理由
退職理由の内容の書き方によっては、マイナスのイメージを待たれかねません。
よくある「一身上の都合により」は、初めてから3回目くらいまでの転職であれば構いませんが、30歳以上で何度も転職している場合は、具体的に記載する方が説得力があります。
何度も転職を繰り返している場合、採用担当者に数年で退職する可能性のある人の印象を与えてしまい、採用も不利になってしまう可能性が高いため、「止むを得ず退職した」という表現になるように記載します。
「会社都合」という書き方もありますが、会社都合にも事情はさまざまです。
会社の業績悪化、廃業、自身の失敗により解雇されてしまったなど、採用担当者は詳しく知りたいと思うでしょう。常に会社から解雇される問題のある人と疑われたり、不安を与えて書類審査で落とされないように、退職に至った経緯を記載することが大切です。
履歴書では記載スペースが小さいため、簡潔に記載しましょう。
正直に書きにくい退職理由
健康上の理由や人間関係、同僚からのハラスメントなどのトラブルは、これから仕事をする会社にも不安を与えます。ハラスメントなどは自分が被害を受けた側であると主張したいケースではありますが、人間関係において解決出来ない人と思われてしまう可能性もあります。
その場合はあえて「退職したから転職活動をしている」のではなく、「こういうことがやりたくなり、以前の会社では叶えられないから退職した」というスタンスで記載します。
志望動機があってこその退職である、希望があったから退職せざるを得ないという記載方法です。
履歴書では簡潔に記載して、職務経歴書で詳細を補うように記載すると、マイナスイメージになりがちな退職理由も、前向きな人という印象に変えられます。
スペースの都合からも過去の会社については理由など記載せずに「退職」で構いませんが、職務経歴書で、キャリアプランのステップを踏み、完結させる最後の転職であるように表現することもできます。
いずれにしても、嫌だったから退職したのではなく、前進するための転職であることを、自分自身も忘れてはいけません。
自己都合 | 会社都合 |
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配偶者の転勤に伴い転居するために退職 家族の病気療養に伴い看病のため退職 父親の介護のため退職 両親の転居のため退職 |
会社の事業撤退により退職 会社倒産により退職 会社の部門子会社化に伴い退職 事業不振により希望退職 企業の早期退職制度を選択し退職 |