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佐賀県の転職背景
佐賀県は第一次産業の割合が多く農業県とも言われます。二条大麦、大豆、タマネギ、レンコンなどが有名です。県内では明治時代から本格的な石炭の採掘が始まりましたが現在は閉山しています。佐賀県は窯業(陶器など)の出荷額が占める割合が大きい地域で、製菓業も盛んです。
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佐賀県の産業別就業者の割合
2015年の佐賀県の人口は833千人(42位)・就業者数は410千人です。
49.22%の人が就業しています。
佐賀県の産業別就業者の割合は次の通りです。
農業・林業 | 建設業 | 製造業 | 運輸業・郵便業 |
---|---|---|---|
7.6% | 8.3% | 15.2% | 4.5% |
12位 | 18位 | 28位 | 26位 |
卸売業・小売業 | 宿泊業・飲食 サービス業 | 医療・福祉 | サービス業 ※1 | その他 |
---|---|---|---|---|
14.5% | 5.1% | 15.0% | 5.3% | 24.5% |
39位 | 35位 | 9位 | 31位 |
※1) 他に分類されないもの
・(平成27年国勢調査 就業状態等基本集計結果より)
佐賀県の産業
2007年度の佐賀県内総生産は3兆115億円で、47都道府県では第43位であり、世界で85位前後の「国」に相当する経済規模です。産業別就業者数では、他府県に比べて第一次産業の割合が多く、農業県と言われることもあります。
都道府県別国内シェアの高い農産物 2010年
二条大麦、25.6%(2位)、大豆8.1%(2位)、タマネギ13.8%(2位)、レンコン6.7%(3位)、アスパラガス10.4%(3位)
佐賀県の第一産業
佐賀平野を中心に穀類を中心とした農業が盛んです。入り江の多い玄界灘に面する北西部では果樹農業や畜産、沿岸漁業が行われ、有明海に面した県南地域では海苔の養殖が盛んである。
佐賀県の農業
佐賀県は県の面積に対する耕地の割合(耕地率)が24%、二毛作の影響で耕地面積に対する作付面積の割合(耕地利用率)が133%で、1986年から20年以上連続で全国1位を誇り、農業が盛んです。
主要農産物の米は古くから力が入れられ、1930年代には、耕地整理と電気による機械灌漑の導入によって1反当たりの収穫量が日本一となり、その原動力となった効率的な農業手法の改良は「佐賀段階」と名付けられるほど優れていました。
1953年の大水害などのより、治水と平行して利水が展開されたことで1950年代に大規模灌漑施設が整備され、さらに佐賀平野で古くから根付いていた集落共同を生かして農法の改良や統一を行い、1960年代にも反収日本一となりました。
1970年代頃まで米が県の農業生産額の半分以上を占めていましたが、減反の流れなどにより米づくりを取り巻く環境は一変しました。県などによる大規模な耕地整理により効率化が図られたものの、転作と多品目化が進み、2000年代には25%程度に減少しました。米の生産額の割合は減ったものの、水田は耕地の4分の3を維持しており、米作りは盛んです。
品種別ではヒノヒカリ、コシヒカリ、夢しずくなどが多いですが、近年は高温登熟障害による減収が頻発し、高温に強い「さがびより」の生産が拡大されています。また、ヒヨクモチを中心としたもち米の生産は大変多く、生産量では全国1位(2002年)です。
一方、野菜、果実、畜産物の占める割合は約6割に上昇しました。
佐賀平野は米だけではなく大豆や大麦など、農産品に占める穀類の比率が高い穀倉地帯です。夏の表作として稲を栽培する一方、温暖で冬でも早い生育が見込め、適度な乾燥がある冬にも、裏作として小麦や大麦を栽培する二毛作を行っています。
ビールや焼酎の原料などになる二条大麦の年間収穫量は34,000トン(2006年)で全国最多です。
近郊や西日本を中心とした大都市向けの野菜類も生産しています。野菜では、タマネギ、レンコン、アスパラガスの生産が多く、塩害に強いため干拓地で多く栽培されるたまねぎの年間収穫量は162,400トン(2006年)で全国2位となっています。脊振山地(筑紫山地)では、標高が高いため降水量が多く冷涼な気候を生かして小規模ながら高原野菜の栽培も行われています。
果実ではイチゴ(さがほのか、とよのか、など)、ミカン、ナシなどの生産が多く、ミカンの収穫量は年々減少傾向ですが、温室栽培で出荷期間が長いハウスみかんの年間収穫量は多いです。
嬉野市など県内各地では茶が生産されています。嬉野茶ブランドで販売されている。
畜産においては九州の他県と同じように、鶏、肉牛、豚の飼育頭数が多く、肉牛に関しては伊万里市を中心に生産される「佐賀牛」(伊万里牛)ブランドが有名です。国内の農産物消費が減少した時のために、米や果実、牛肉などを「佐賀ブランド」で輸出する試みも行われています。
佐賀県の漁業
北西部の玄界灘(日本海)と南部の有明海とで、水産物の特徴が大きく異なります。
有明海では海苔の生産や貝類の漁獲量も多いです。板のりの生産も多く、特に贈答品として特化し、最高級品を「佐賀海苔 有明海一番」として販売しています。
ガザミのうち太良町近海で獲れるものは「竹崎カニ」と呼ばれており、また、筑後川の下流域では初夏にエツ漁が行われ、本県南東部は福岡県筑後地方と並ぶ産地として知られています。
近年有明海では多くの海産物で収獲量変動が激しくなっています。就業者の減少、水産業の衰退が深刻化しており、1990年代以降は海苔の不作や魚介類の不漁が目立っています。諫早湾干拓事業の影響が指摘されています。
玄界灘ではアジ、サバなどの魚類やイカ、タコ、エビなどの漁獲量が多く、これらが海域の漁獲量の9割以上を占めてます。呼子漁港、仮屋漁港、唐津港などが水揚げ量の多い漁港です。
佐賀県の第二次産業
佐賀県の鉱業
県内では明治時代から本格的な石炭の採掘が始まり、杵島炭鉱や古賀山炭鉱、唐津炭田の諸炭鉱は県中部や北西部に集中し、最盛期には賑わいを見せていました。1950年代以降は埋蔵量、採掘量の減少、エネルギー政策の転換により規模は縮小し、1970年代までにすべての炭鉱は閉山しています。
有田町の泉山では磁器の原料として陶石の採掘が行われていましたが、明治中期から使用が始まった天草産の陶石に押され需要が低迷し、1992年で採掘は終了して現在は一部で在庫が使用されているのみになっています。
佐賀県の製造業
佐賀県では重化学工業の比率も高いですが、食品の出荷額が特に多い地域です。
九州の交通の要衝である鳥栖市や、県庁所在地の佐賀市周辺で工業が盛んで、鳥栖市・基山町などには、特に多くの企業の工場が進出しています。また、伊万里湾では、造船・半導体を軸として水産加工・食品・木材などの工場が並ぶ臨海工業地域が形成されています。
自動車部品、機械、半導体部品などの製造も盛んで、シリコンウェハーについては大規模工場が立地することから、年間生産額が全国最多の1,320億円(2010年)となっています。
雇用創出や税収増加、人口流出の抑制を目的として、1980年代頃から工場団地への工場誘致が盛んになり、現在も市町村や県が中心となって工場誘致を行っています。
佐賀県の窯業
佐賀県は窯業の出荷額が占める割合が大きい地域です。
有田町など佐賀県西部では陶磁器関係の産業が特に盛んで、有田焼(伊万里焼)、唐津焼などのブランドが大変有名です。有田では、17世紀に朝鮮から渡来した陶工が泉山で良質な陶石を発見したことにより有田焼を創始し、古くは輸出もされたブランド品が生産され、近年は日用品も含めて様々なジャンルの陶磁器が生産されています。有田町は陶磁器の生産量で県の6割を占め、年間出荷額でも200億円〜300億円となっています。窯業は伊万里市などでも盛んです。
佐賀県その他
江戸時代に長崎街道を伝って砂糖が豊富に流通し、製菓業が盛んです。小城市の羊羹、佐賀市の丸ぼうろ、唐津市の松露饅頭など、各地に伝統的な菓子が残っています。
全国でも有数の米どころであることもあり清酒の醸造も行われ、鎌倉時代には「肥前酒」として幕府に献上していました。製造、消費共に清酒より焼酎が多い傾向が強い九州においては注目される銘品です。
佐賀県の第三次産業
人口規模や県民所得から見た場合、佐賀県はあまり商業が盛んではありません。2000年代初頭から、郊外型の大規模ショッピングセンターの建設が相次ぐ一方で、市街地の商店街の衰退が各地で進んでいます。客交通の便がよく大規模な福岡市の商業街へ客が流出する傾向は今も続いています。
サービス業人口は多いもののあまり特徴が見られず、観光業については観光資源に乏しいことやPR不足も指摘されています。2005年からは知事が「ファミリーツーリズム」という考え方を提唱し、親・子・孫の三世代旅行を誘致する施策を展開しています。
福岡や長崎など、運輸・貿易の集中地帯の中継地としての役割もあり、鳥栖ジャンクションを中心として高速道路沿いや幹線道路沿いに、運輸業や倉庫業の事業所が多数あります。